Premium Storage を使ってみよう ~まずは性能をチェック~

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Premium Storage ってなに?

Azure VM で使用できるディスクのスピードは、仮想マシンのスペックによって異なります。ディスク一台あたりの最大 IOPS ですが、A シリーズ Basic の場合は 300 IOPS、A シリーズ Standard/D シリーズ/G シリーズの場合は 500 IOPS になります。これ以上の IO が必要な場合、複数台のディスクを仮想マシンに接続し、記憶域プールなどを用いて複数の物理ディスクを1 つの論理ディスクとして束ねることによって IO を確保します。

上で書いた内容は従来からある手法ですが、ディスク一台あたり最大 5,000 IOPS の性能を引き出すディスクが提供されました。これが Premium Storage です。

仮想マシンのスペックの話は MSDN で公開されていますので、詳細はこちらをご覧ください。

Azure の仮想マシンおよびクラウド サービスのサイズ
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/azure/dn197896.aspx

Premium Storage を使うには?

この記事を書いている 2015 年 6 月 10 日時点では、Premium Storage が利用可能なリージョンは西日本、東南アジア、米国東部 2、米国西部、ヨーロッパ西部、オーストラリア東部です。東日本リージョンでは利用できないので、日本国内で Premium Storage を利用する場合には西日本リージョンで環境を構築します。

※ 2015 年 8 月 9 日追記
東日本リージョンでも Premium Storage が GA しました(http://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/general-availability-azure-premium-storage-in-japan-east/

Premium Storage は Azure の新ポータルから作成します。新ポータルでは、ストレージの種類を選択する画面に Premium Storage が表示されます。現行のポータルからは作成できないので要注意です。

ps

注意点がもう一つ。作成するディスクのサイズによって IO 性能が異なります。5,000 IOPS を利用する場合には、ディスクのサイズを 1,023 GB に指定します。

次に、Premium Storage を接続する VM の作成ですが、上の方で紹介した MSDN のページをご覧になった方は、「標準プラン – DS シリーズって何だ?」と思われたのではないでしょうか。この DS シリーズが Premium Storage の性能を生かすためのマシンです。ディスク一台あたりの最大 IOPS の話は上の方で書きましたが、VM 一台あたりの利用可能な最大 IOPS というものも決まっており、Premium Storage の高速 IO を引き出すためには DS シリーズを使用する必要があります。今回は DS2 Standard を使用することにしました。DS2 Standard では最大 6,400 IOPS まで使用することができます。

ds

Premium Storage の IOPS を計測してみる

DS2 Standard に Premium Storage のディスクを接続し、Iometer で IOPS を計測してみます。設定は以下の通り、9 個の Worker で 4 KB 100% Read / 0% Random の負荷をかけます。

iometer20150609

結果はご覧の通り、5,000 IOPS が測定できました。

iops20150609

まとめ

  • Premium Storage を利用した場合、ディスク一台あたり最大で 5,000 IOPS が使用可能
  • Premium Storage は DS シリーズの VM と併用する
  • 2015 年 6 月 10 日現在、日本国内では西日本リージョンで Premium Storage を提供中
  • 2015 年 8 月 9 日現在、日本国内では東日本・西日本の両リージョンで Premium Storage を提供中

 

次回は IOPS とスループットの関係について見てみたいと思います。

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